ごるご君 2019
この物語は、フィクションである。
実在の人物、団体とは一切関係がない。
※読めばわかるの注釈。念の為。
本来の職業は、スナイパーだが仕事のない、ごるご君は年末から年始にかけてもアルバイトをしている。いつも働いている、西急ストアの鮮魚売場は、1月6日が初売りだ。
求人情報誌を確認した、ごるご君は、ペンションのアルバイトをみつけた。冬山のペンションだ。さっそく応募すると、すぐに採用された。スナイパーとしてではないが仕方ない。12月29日の夕方に、ごるご君は山手線の電車に乗った。19時発のあずさ31号に乗ろうとしていた。この電車に乗れば、21時52分に松本駅に到着する。目的地は野麦峠スキー場の近くのペンションだ。アルバイトは、30日の夕方からなので余裕で間に合うことだろう。18時30分頃には、新宿駅の9番線ホーム付近にいた。背後に人が回り込まないように自販機を背にして立っていた。ベンチに、顔を赤くしたごきげんな、親父さんが3人いる。周辺にも多くの人がいるのだが、親父さんたちは、おかまいなしだ。突然、3人が歌い始めた。「♪7時ちょうどの〜あずさ31号で〜。」なんか、うるさい。この人たちと同じ列車に乗ると、旅の趣も半減しそうだ。すかさず、時刻表を調べる、ごるご君。目からウロコが転げ落ちた。あずさの料金は、松本まで、6,376円だが各駅停車を乗り継げば、3,996円で行くことができる。ごるご君は、アルバイト先まで、アパートのガレージにおいてある、ベル505 ジェットレンジャーXでアルバイト先まで行こうかと思ったが、燃料代がなかった。灯油でも飛びそうな気もするが、まだ買ったばかりのヘリコプターなので無理はさせたくない。壊してしまうと本業にさしつかえるのだ。ごるご君は、新宿を、19時6分に発車する中央線の電車に乗った。この電車でも、29日のうちに松本に到着する。松本駅への到着が多少早くても遅くても、アルバイトに遅刻さえしなければいい。狩人親父と一緒でないのもいい。狩人は2人なのに狩人親父は3人だ。かしまし親父とでも名づけたほうがいいだろう。
松本までは、乗継3回だ。こんなことなら、青春18切符を買って乗ればよかったと、少し後悔した、ごるご君だった。中央線の電車は進む。このあたりは、松本清張ドラマスペシャルで島田陽子さんが、加藤剛さんの服を捨てた所かなと、思った。捨てられた服の切れ端を森田健作さんが拾っていた光景を思い出した。電車の旅は、退屈を感じなければ早いものだ。各駅停車の電車は、一駅ごとに乗っている乗客が減っていく。普通はリラックスできるのだが、ごるご君は他人に背後に回られるわけにはいかない。席があいていたとしても、車両のもっとも後ろの席にしか座れない。ベンチシートの場合は座らない。また、突然の車掌さんの襲来にも備えなければならない。スナイパーは、たいへんだ。国分寺、大月、小淵沢で電車を乗り換えて、23時38分に松本駅に到着した。
ごるご君は、最後に電車を降りる。背後に人がいたら、間違って撃ってしまいそうになるからだ。オレの背後に立つな。口をすっぱくして、ごるご君は注意している。しかし、注意を聞かず不用意に、ごるご君の後ろに立って撃たれる人もいる。
松本駅を出る頃には、日付が変わる頃であった。さて、ここから野麦峠スキー場まで、どうやって行こうか。ごるご君は、ヤフー路線検索で、「松本」から「野麦峠」の経路を調べた。「「野麦峠」の最寄り駅を特定できませんでした。」と、つれない答えだった。次に、ごるご君は、グーグルマップで検索した。グーグルマップでは、松本駅にから、野麦峠スキー場までの経路が出てきた。松本駅から、約40キロとなっている。車だと、1時間あまりで到着しそうだ。しかし、外は雪が降っている。ごるご君は、アパートのガレージに置いてある、メガクルーザーを思い出した。「メガクルーザーで来ればよかった。」と、ごるご君は思ったがあきらめた。ごるご君のアパートの駐車場は広大なのだが、直接、道路に面していない。ごるご君が、メガクルーザーを買った時は、環状8号線から、大家さんの土地を通って、駐車場まで行けたのだが、先日、大家さんが駐車場の前の空地に家を建てた。そのおかげで、ごるご君のアパートの駐車場には軽自動車しか出入りできなくなったのだ。アルバイトで出張していた、ごるご君が久しぶりにアパートに帰ると、ごるご君のメガクルーザーは、駐車場の中でしか走れないマシーンになっていた。大家さんに掛け合いに行くと、「ごめん、ごめん。ごるご君の車のことは忘れていた。今月から家賃を500円安くするから許して。」と明るい声で言われたので、それで手を打ってしまったのだった。
さて、小雨のちらつく中を、ごるご君は野麦峠スキー場に向かって歩き始めた。
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実在の人物、団体とは一切関係がない。
※読めばわかるの注釈。念の為。
本来の職業は、スナイパーだが仕事のない、ごるご君は年末から年始にかけてもアルバイトをしている。いつも働いている、西急ストアの鮮魚売場は、1月6日が初売りだ。
求人情報誌を確認した、ごるご君は、ペンションのアルバイトをみつけた。冬山のペンションだ。さっそく応募すると、すぐに採用された。スナイパーとしてではないが仕方ない。12月29日の夕方に、ごるご君は山手線の電車に乗った。19時発のあずさ31号に乗ろうとしていた。この電車に乗れば、21時52分に松本駅に到着する。目的地は野麦峠スキー場の近くのペンションだ。アルバイトは、30日の夕方からなので余裕で間に合うことだろう。18時30分頃には、新宿駅の9番線ホーム付近にいた。背後に人が回り込まないように自販機を背にして立っていた。ベンチに、顔を赤くしたごきげんな、親父さんが3人いる。周辺にも多くの人がいるのだが、親父さんたちは、おかまいなしだ。突然、3人が歌い始めた。「♪7時ちょうどの〜あずさ31号で〜。」なんか、うるさい。この人たちと同じ列車に乗ると、旅の趣も半減しそうだ。すかさず、時刻表を調べる、ごるご君。目からウロコが転げ落ちた。あずさの料金は、松本まで、6,376円だが各駅停車を乗り継げば、3,996円で行くことができる。ごるご君は、アルバイト先まで、アパートのガレージにおいてある、ベル505 ジェットレンジャーXでアルバイト先まで行こうかと思ったが、燃料代がなかった。灯油でも飛びそうな気もするが、まだ買ったばかりのヘリコプターなので無理はさせたくない。壊してしまうと本業にさしつかえるのだ。ごるご君は、新宿を、19時6分に発車する中央線の電車に乗った。この電車でも、29日のうちに松本に到着する。松本駅への到着が多少早くても遅くても、アルバイトに遅刻さえしなければいい。狩人親父と一緒でないのもいい。狩人は2人なのに狩人親父は3人だ。かしまし親父とでも名づけたほうがいいだろう。
松本までは、乗継3回だ。こんなことなら、青春18切符を買って乗ればよかったと、少し後悔した、ごるご君だった。中央線の電車は進む。このあたりは、松本清張ドラマスペシャルで島田陽子さんが、加藤剛さんの服を捨てた所かなと、思った。捨てられた服の切れ端を森田健作さんが拾っていた光景を思い出した。電車の旅は、退屈を感じなければ早いものだ。各駅停車の電車は、一駅ごとに乗っている乗客が減っていく。普通はリラックスできるのだが、ごるご君は他人に背後に回られるわけにはいかない。席があいていたとしても、車両のもっとも後ろの席にしか座れない。ベンチシートの場合は座らない。また、突然の車掌さんの襲来にも備えなければならない。スナイパーは、たいへんだ。国分寺、大月、小淵沢で電車を乗り換えて、23時38分に松本駅に到着した。
ごるご君は、最後に電車を降りる。背後に人がいたら、間違って撃ってしまいそうになるからだ。オレの背後に立つな。口をすっぱくして、ごるご君は注意している。しかし、注意を聞かず不用意に、ごるご君の後ろに立って撃たれる人もいる。
松本駅を出る頃には、日付が変わる頃であった。さて、ここから野麦峠スキー場まで、どうやって行こうか。ごるご君は、ヤフー路線検索で、「松本」から「野麦峠」の経路を調べた。「「野麦峠」の最寄り駅を特定できませんでした。」と、つれない答えだった。次に、ごるご君は、グーグルマップで検索した。グーグルマップでは、松本駅にから、野麦峠スキー場までの経路が出てきた。松本駅から、約40キロとなっている。車だと、1時間あまりで到着しそうだ。しかし、外は雪が降っている。ごるご君は、アパートのガレージに置いてある、メガクルーザーを思い出した。「メガクルーザーで来ればよかった。」と、ごるご君は思ったがあきらめた。ごるご君のアパートの駐車場は広大なのだが、直接、道路に面していない。ごるご君が、メガクルーザーを買った時は、環状8号線から、大家さんの土地を通って、駐車場まで行けたのだが、先日、大家さんが駐車場の前の空地に家を建てた。そのおかげで、ごるご君のアパートの駐車場には軽自動車しか出入りできなくなったのだ。アルバイトで出張していた、ごるご君が久しぶりにアパートに帰ると、ごるご君のメガクルーザーは、駐車場の中でしか走れないマシーンになっていた。大家さんに掛け合いに行くと、「ごめん、ごめん。ごるご君の車のことは忘れていた。今月から家賃を500円安くするから許して。」と明るい声で言われたので、それで手を打ってしまったのだった。
さて、小雨のちらつく中を、ごるご君は野麦峠スキー場に向かって歩き始めた。
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