にゃん吉一代記

吾輩はねこである。
名前は、ノラ。
普段は働かない。

世間が休みの時にせっせと働く。
ノラの節句働きと言われる。

考えてみれば、以前の日本では休日に働く人は少なかった。
盆暮れ正月といえば、遠くの親戚とも会えたりしたものだ。
あの頃は、遠くの親戚が地元に帰るにも時間がかかった。
移動に、丸一日かかることがザラだった。
今や日本では、お金があれば移動にかける時間は、かなり短縮できる。
以前は走っていなかったところにも新幹線が走っているし、高速道路も充実してきた。高速道路を走る夜行バスも速い。飛行機もある。

おかげでかどうか。
節句に働く人が以前に比べて多い。
季節の楽しみや風情は少なくなっていく。

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