にゃん吉一代記

ネコは灼熱の部屋に入った。
いきなり汗が吹き出す。
エアコンのスイッチを入れる。
部屋の温度は徐々に下がっていくが、まだ暑い。
ネコは、浴室に向かった。
冷水のシャワーで体を冷やす。
水風呂に熱い体を沈めても火の蛍は死なない。
闇に向かって飛んでいる。
部屋は、まだ暑かった。
ネコは横になった。
「熱い」とつぶやきながら、眠っていた。

目が覚めたネコは、ミノムシのように毛布にくるまっていた。
悲しい朝だった。
しかし、鏡を見ると、美しい顔がそこにあった。

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芥川賞候補の小説「美しい顔」の類似表現が問題になっている。
言い回しに関して意見は様々であろうが、文章というものはどうしても誰かに類似する部分が出てきても仕方ないのではないだろうか。日本語の表現は他国の言語に比べて自由度が大きいとは思うが、文法とかの決まりはある。その中で過去に読んだものと似た表現が出るのは仕方ないとも思う。
冒頭の文章やタイトルは、何かに似ているかもしれない。
出典が何だったか覚えていないが。

表現に関しては、早く生まれた人ほど有利なのだろうか？
いろいろと難しい。
商業が絡まなければ、著作権とかも何も言われないのだろう。
きっと。

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