金正男は生きている 11
※この物語はフィクションです。実在の人物、国家、団体、企業等には何ら関係はございません。
金正男は生きている
金正男は生きている 2
金正男は生きている 3
金正男は生きている 4
金正男は生きている 5
金正男は生きている 6
金正男は生きている 7
金正男は生きている 8
金正男は生きている 9
金正男は生きている 10
クアラルンプール
ごるご君は空港に向かった。
昨日は、ゆっくりと建物を見る時間もなかったので少し楽しみだ。
ホテルと空港は近い。
交通の便もいい。
モノレールもあるしタクシーもあるしバスもある。
ごるご君は、モノレールで空港に行った。
マレーシアの通過は。リンギットだ。
1リンギットは、日本円の25円程度だ。
公共交通機関なら、50リンギットもあれば、いろいろな所に行ける。
空港に着いた。
なにか懐かしいような感じがする。
どうしてかは、わからない。
周辺には、広大な土地がある。
空港の外観も写真に撮った。
澄子に言われているのは、空港内の写真だ。
ごるご君は、胸のポケットにさしたボールペン型のカメラで動画を撮り始めた。
空港内に進入だ。
建物の中を1時間も撮影していると不審者として警官に尋問されるかもしれない。
出かける前に澄子にそう言った。
「そうね、その時は、私は日本人です。と英語で答えなさい。」と言われた。
「それで納得しない場合は、設計の勉強をしている。と、付け加えれば、たぶん大丈夫。」
「納得されなくて連行でもされたら、私の携帯に連絡して。」
意味はわからなかったが、澄子は慌しく出て行ったので、それ以上は聞けなかった。
ごるご君が、あっちこっちと撮影していると、一度、空港職員らしき女性が声をかけてきた。
「I'm Japanese.」ごるご君が言うと、彼女は微笑んだ。
「What are you doing?」 彼女が言う。
「I'm studying architecture design.」と、ごるご君が言うと、
彼女は、「It was understood well.」と言って、去っていった。
ごるご君は少し不思議な気分になったが、特に咎められることもなかったので、どんどん撮影した。
SDカードは何枚もある。
これだけ準備されているということは、あちことを撮影しろということだろう。
ごるご君の頭の中に、いたずらな笑顔の澄子の顔が浮かんだ。
撮影している途中で、2度ほど、ごるご君に対する視線を感じた。
しかし、注視するほどのものではない。
身に危険を感じることではなかった。
気にしないそぶりで、写真を撮り続けた。
建物を撮りながら、近くの人も一緒に撮る。
スナイパーの仕事にも似た緊張感が、ごるご君を包んだ。
以下、次号。
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ごるご君は空港に向かった。
昨日は、ゆっくりと建物を見る時間もなかったので少し楽しみだ。
ホテルと空港は近い。
交通の便もいい。
モノレールもあるしタクシーもあるしバスもある。
ごるご君は、モノレールで空港に行った。
マレーシアの通過は。リンギットだ。
1リンギットは、日本円の25円程度だ。
公共交通機関なら、50リンギットもあれば、いろいろな所に行ける。
空港に着いた。
なにか懐かしいような感じがする。
どうしてかは、わからない。
周辺には、広大な土地がある。
空港の外観も写真に撮った。
澄子に言われているのは、空港内の写真だ。
ごるご君は、胸のポケットにさしたボールペン型のカメラで動画を撮り始めた。
空港内に進入だ。
建物の中を1時間も撮影していると不審者として警官に尋問されるかもしれない。
出かける前に澄子にそう言った。
「そうね、その時は、私は日本人です。と英語で答えなさい。」と言われた。
「それで納得しない場合は、設計の勉強をしている。と、付け加えれば、たぶん大丈夫。」
「納得されなくて連行でもされたら、私の携帯に連絡して。」
意味はわからなかったが、澄子は慌しく出て行ったので、それ以上は聞けなかった。
ごるご君が、あっちこっちと撮影していると、一度、空港職員らしき女性が声をかけてきた。
「I'm Japanese.」ごるご君が言うと、彼女は微笑んだ。
「What are you doing?」 彼女が言う。
「I'm studying architecture design.」と、ごるご君が言うと、
彼女は、「It was understood well.」と言って、去っていった。
ごるご君は少し不思議な気分になったが、特に咎められることもなかったので、どんどん撮影した。
SDカードは何枚もある。
これだけ準備されているということは、あちことを撮影しろということだろう。
ごるご君の頭の中に、いたずらな笑顔の澄子の顔が浮かんだ。
撮影している途中で、2度ほど、ごるご君に対する視線を感じた。
しかし、注視するほどのものではない。
身に危険を感じることではなかった。
気にしないそぶりで、写真を撮り続けた。
建物を撮りながら、近くの人も一緒に撮る。
スナイパーの仕事にも似た緊張感が、ごるご君を包んだ。
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