除夜の鐘は、なぜ、除夜の鐘なのだろう。 - にゃん吉一代記
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除夜の鐘は、なぜ、除夜の鐘なのだろう。



町を歩いていると、除夜の鐘のイベントのポスターがあった。
数年前に娘Aが鐘をつくチケットを持って帰って、眠い夜に鐘をつきに行ったことを思い出す。
さて、除夜の鐘は、なぜ除夜の鐘と言われるようになったのだろう。

坊さんが、ヤクルトを好きだったから。
それでは、ジョアの鐘になっていたはずだ。

ぴろしーな冗談はやめておこう。
除夜の鐘について覚えていることといえば、たしか巨人の星の中で、星一徹が語っていたような気がする。梶原一騎さんは博識だったのだろう。星一徹の言葉の隅々に知識がほとばしり出ていた。古い話も故事成語もよく出てきていた。小田原の北条氏の話も、なかなかよかった。たぶん、三谷幸喜さんが、すてきな金縛りを作る時に参考にしたことだろう。松本清張さんが、黒い空を書く時にも星一徹の話を参考にしたのかもしれない。おっと、松本清張さんの小説のほうが先に発表されている。
星一徹は除夜の鐘は、108つの煩悩を、なんかするために鐘をうつと言っていたような気がする。
除夜とは、夜を除くとの字を書く。そうすれば、煩悩を除くということが、除夜の文字に秘められているのだろうか。

やっぱりこんな時は、Google先生に頼るのが早い。
煩悩とかいう言葉が出るということは、ハロウィンの行事でないことは確かだ。

調べてみるとやはり、仏教からきたものであった。
ちなみに、「除夜」とは、「おおみそか」となっている。
「おおみそかの鐘」でもいいわけだ。
除夜を深読みしようとしすぎていたようだ。

目的は星一徹が言っていたとおり、108つの煩悩を祓うためのようだ。しかし、煩悩をひとつずつ上げていっても108になるかどうか、はっきりしない。108という数は、「たくさん」ということを表しているという説もある。
全ての寺でつかれる除夜の鐘が108回ではないようだ。200回以上鐘をつくお寺もあるらしい。

108に関して、Wikipediaの記事がおもしろい。
引用 Wikipediaより
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1. 煩悩の数を表す
眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根のそれぞれに好(こう:気持ちが好い)・悪(あく:気持ちが悪い)・平(へい:どうでもよい)があって18類、この18類それぞれに浄(じょう)・染(せん:きたない)の2類があって36類、この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、人間の煩悩の数を表す。
2. 一年間を表す
月の数の12、二十四節気の数の24、七十二候の数の72を足した数が108となり、1年間を表す。
3. 四苦八苦を表す
四苦八苦を取り払うということで、4×9+8×9=108をかけたとも言われている。

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引用以上

2番と3番に関しては、なぜに足し算や掛け算をしなければならないのか聞きたい。
やはり108つの煩悩が最も有力だと思う。
今となっては推察以外できないが。

ちなみに鐘のまわりについている突起物のことを「乳(ち)」と言うらしい。間違っても、「ちち」と言わないように、このブログを読んで知ったかぶりをして恥をかくことのないように言っておく。「ち」なのだ。この「乳(ち)」だが、ほとんどの鐘についている。その数も、ほとんどの鐘では、108つだそうだ。

ここで、もう一歩踏み込んで、「除」についても確認してみた・
出典は、どこからかわからないが、Google先生が一番に教えてくれたのは、これ。

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じょ
〖除〗 ジョ(ヂヨ)・ジ(ヂ)・のぞく はらう
1.
とりのける。すてさる。のぞく。はらう。 「除去・除外・除草・除籍・除名・除幕式・除虫菊・掃除(そうじ)・解除・駆除・控除・加除・削除・切除・排除」
2.
古いものを去って新しいものにつく。 「除夜」

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夜でも、除夜は特別な意味を持つ夜であるようだ。


なんか、すっきりしないが夜は短い。
考えてもわからない。

「除」という字は、基本的には「除く」ということだが、中国語の中では、「授ける」といった意味もあるようだ。

多くの寺では、108回の鐘の107回までは、12月31日について、新年になったとたんに108つめの鐘をつくようだ。
年が明ける前に、108つの煩悩をつき落とせばいいのに、最後の1つきは新年に残すところが人の煩悩の深さを残しているような気がする。全てを捨てることは、なかなかできない。
解脱することを目標にしながらも、それを邪魔するのは己の心ではないかと思う。




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