IR法案 - にゃん吉一代記
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IR法案



IR法案、いわゆるカジノ法案だ。
ちょうど今の国会で騒がれている。
「IR」と聞いて思い浮かんだのは、「infrared rays」(インフラレッド‐レイ)つまり赤外線だ。
なぜ、カジノを含む法案がIRになるのか、さっぱりわからなかったので少し調べてみた。
統合型リゾート(Integrated Resort)、これの略でIRというわけだ。
英語の意味もひとつではない。integratedは、統合されたという意味だが、「差別をしない。」という意味も含まれているようだ。
言葉というものは、どのように表すかによってイメージは大きく違ってくるものだ。悪意を持って言わせてもらうなら、日本語のままでは都合が悪い時に、横文字を使ったりすることもある。TTPの場合は、「環太平洋戦略的経済連携協定」では長すぎるし難しすぎるような場合に使われることもあるだろう。しかし、TTPと言われても内容はわかりにくい。TTPは、(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)か、(Trans-Pacific Partnership)の略らしい。まあ、英語のままでわかりにくい。PPAPは、Pen-Pineapple-Apple-Pen(ペンパイナッポーアッポーペン)だ。このように、わかりやすければいいのに。小阪大魔王さんは偉大だ。いやいやピコ太郎さんだった。

話が思いっきり横道に行ってしまった。そういえば集団的自衛権行使容認の閣議決定が行われる頃には多くの反対運動が起こった。シールズは今回は反対運動を行っていないのだろうか。今回のIR法案も、もっと審議が行われてもよさそうなものだと思う。IR法案自体は、2002年ころから、構想はあったらしい。2002年12月に、 「国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟」が結成されたらしい。その後、紆余曲折を経て現在に至っているようだ。まあ、ある程度、いろいろと調べているのかもしれない。仕事や議事などといったものは水面から表に出ることは少ないから仕方ないかもしれない。
先日の、審議の中で、IR法案とは、「カジノ」を指すものではなくて、「統合型リゾート」を指すものなので、カジノのみを取り上げるのは、どうか。みたいな答弁をしていた人がいたが、もともとは、「国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟」から始まっているのだ。「統合型リゾートを考える会」ではなかった。ちょっと答弁は、まゆに唾をつけたっぽい。だいたい、この人は、どこへ行っても何をやるにも「全力で取り組む。」と言っているが、全力で取り組むということは、他のことはできないのだ。それだけのために全力を出すことを「全力で取り組む。」と言う。力をいくつかのことに分散させるなら、それは全力とは言わない。日本語は正しく使おう。言葉の胡散臭さは、いいとしよう。今はそんなことを言っているのではない。この法案もまたも、強行採決にもっていかれることだろう。どんな法案であっても反対意見というものはある。しかし、多少の議論を交わせば違った道も見えてくるのではないだろうか。なんか、国会の法案は、1か100かみたいなのだ。ファジーではない。普通は議論の後で落としどころという、双方の歩み寄りといったものがあるのだが、それを感じさせないのが最近の国会だ。

これまでにも、いろいろと書いてきたが地方であっても発展させるための道筋をつけることは、とてもいいことだと思う。それがリゾートであっても全く問題はない。しかし、なぜカジノが必要なのだろう。カジノでなくてもいいではないか。これが意見だ。リゾートに必ずカジノが必要なものなのかどうか。他にリゾートとしてふさわしいものはないかどうか、もっと審議してもいいと思う。競輪とか競馬とか競艇、オートは公営ギャンブルのようなものだ。自治体が運営するギャンブルだ。そして、パチンコは個人で運営するギャンブルだろう。金を賭けることは認められていないため一度、景品に交換してから別の場所で換金するという、まどろこしい方法をとっているが、ギャンブルであることに変わりはない。これだけギャンブルの場があるのだから、カジノが増えたところで、どうということもないという意見もあるだろう。行かなければ依存もしないという意見もあるだろう。それは、それでいい。直接的には不利益は蒙らないかもしれない。しかし、ギャンブルは間接的に犯罪を生み出すこともありえるのだ。警察が被疑者を取り調べる場合に、大奥の犯罪で借金の有無を確認する。それは、借金が犯罪を生み出す元凶になる可能性があるからだろう。そして借金の原因の多くはギャンブルなのだ。遊行費とか言うが聞こえのいい言葉であるだけで、ギャンブルというほうが直接的なのだ。競輪場、競馬場、または、その場外馬券売り場などには人が集まってきている。地方の活性化のためにギャンブルは短絡的な方法ではある。それなりに雇用も増えるし人も集まる。外国の人が来たなら外貨の獲得につながることもあるだろう。しかし、それを建設、運営するために、どれだけの金が必要なことだろう。建物の維持管理のためだけにでも多くの人に負けてもらわなければならない。さらに従業員の給料を払うためにも多くの人に負けてもらわなければならない。お金のある人は博打で大金は使わない。だから、お金があるのだ。博打は胴元が最も儲かるようにできている。しかし、胴元になるにも、ただではできない。多くの資金が必要となる。賭ける人に楽しんでもらうとタテマエを言ったところで、負けてもらわなければ商売もなりたたないのだ。

カジノに反対する理由の多くが、「依存症の問題が解決していないから。」と言ったところで、こんな問題はいつまでも解決することはない。カジノを作る理由が地方の活性化と金(外貨)を得ることと言うなら他の手段で、これができることを探せばいいのだ。楽しいと思うこと、お金を払っても楽しみたいことというのは人それぞれなのだ。多くの人が楽しいと思うことが、みんながみんな楽しいと思うわけではない。逆もあるし。日本の自虐的な部分は、外国の人にはウケルかもしれないし。

今回の統合型リゾートの考え方では、大人の楽しむ空間は、カジノと、あらかじめ決めて他が取り繕われた感がある。しかし、世界のどこのリゾートに行ってもカジノがあるというものではない。もっとも大切なのは一部の雇用や資金獲得のために付近の住民の居心地が悪くならないようにすることではないだろうか。

一時的に繁栄した街が寂れる例は多くある。カジノなどに頼ればなおさらだろう。





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