パソコンゲーム ライダー2
退屈というわけでもないが、他のゲームをやっている。
ライダー2
徒然なるままに春の一日だ。
このゲーム、けっこうおもしろい。
廃車になったバイクは復活しないので要注意だ。
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昭和生まれの男の日記 何にでも興味を示す、ネコ。
横浜の啄木の足跡を巡ろうとしている。
計画しないで回ると、目的が達せられないことがある。
啄木の日記を確認するのだ。
横浜に到着した日の日記は前回確認した。
手紙がすぐに着くものなのかどうかわからないが、電報や電話も使ったのだろう。
さて、2日目の横浜だ。
四月廿八日
同室の客が先づ立つて了ふ。一人残つて十二時を待つ間を斬髪して来る。
港内の船々の汽笛が、皆一様にポーツと鳴り出した時、予は正金銀行の受付に名刺を渡して居た。応接室に待つ事三分にして小嶋君が来た。相携へて程近い洋食店の奥座敷に上る。披璃の花瓶には白いあやめと矢車の花。夏は予に先立つてこの市に来て居た。
正金銀行の預金課長、紀行文に名を成して、評論にも筆をとる此山岳文学者は、山又山を踏破する人と思へぬ程、華車な姿をして居た。痩せた中背の、色が白くて髯黒く、目の玉が機敏に動く人で、煙草は飲まぬ。
名知らぬ料理よりも、泡立つビールよりも、話の方がうまかつた。話題の中心は詩が散文に圧倒されてゆく傾向と自然主義の問題であつた。有明集が六百部しか売れぬと聞いた。二葉亭の作に文芸を玩弄する傾向の見えるのは、氏の年齢と性格によるので、今の文壇、氏の位頭の新しい人はあるまいと評した。“然し乍ら、遠からず自然主義の反動として新ロマンチシズムが勃興するに違ひない。小川未明など云ふ人は、頻りにそれを目がけて居る様だが、まだ路が見つからぬらしい。
午后二時発の汽車は予を載せて都門に向つた。車窓の右左、木といふ木、草といふ草、皆浅い緑の新衣をつけて居る。アレアレと声を揚げて雀躍したい程、自分の心は此緑の色に驚かされた。予の目は見ゆる限りの緑を吸ひ、予の魂は却つて此緑の色の中に吸ひとられた。やがてシトシトと緑の雨が降り初めた。
三時新橋に着く。
明治41年4月28日