フリーのOfficeソフトであるOpenOfficeを使って、データベースについて書いているのである。
たぶん、データベースと言われても、ピンと来ないだろう。
個人的に使うデータなら、現在のパソコンの能力であれば表計算ソフトでも管理できる。
しかし、仕事で使うデータとなると、個人的なものとは言いがたい。
例えば、エクセルなどの表計算ソフトを使ったデータであったとしても、使う人にしかわからない設定や検索の仕方によって抽出されるものが違うものなどはデータベースと言えるだろうか。
表計算ソフトと違ってデータベースソフトは、なじみが薄い点はあると思うが、データベースでの規則性をわかっていれば表計算ソフトでも、ある程度使えるデータを作ることができる。
概念を聞くより、自分でやってみたほうが理解は深まるだろう。
にゃん吉は、通常はマイクロソフトのアクセスを使っているが、今回はOpenOffice BASEを使って記事を進めている。
データベースソフトも個々に違いがあって、使い慣れないもので記事を書くのは難しいのだが、お金のかかるソフトで練習というのもつらいので、このまま進めてみる。
OpenOfficeOpenOfficeは、↑からダウンロードできる。
マイクロソフト・オフィスとはちょっと違った使い方になっていることもあるが、マイクロソフト・オフィスの多くのファイルを開いたり編集したりできる。ワープロ・表計算・プレゼンテーション・データベースなども入ったフリーとは思えないソフトだ。OpenOfficeで作った文章などを直接、PDFにエクスポートできる機能も以前から備えている。あまりに古いパソコンでは動作が遅いかもしれないが、文書作成や表計算では、普通の速度で動作すると思う。
注意ソフトのインストールや使用は全て自己責任でお願いする。なにか不利益があっても管理者は一切の責任を負わない。
さて、いきなりデータベースといっても使い方も全くわからないだろう。
今回は、概念などは放置して、データを取り込むことをやってみよう。
Web上にも、いろいろなデータがあるが、今回も郵便局さんお郵便番号データを借りてみる。
日本郵便 トップページ上記より、「郵便番号を調べる」→下の方まで下がって、「郵便番号データのダウンロード」で、データのあるページに辿り着く。
今回は、住所の郵便番号(CSV形式)から、「読み仮名データの促音・拗音を小書きで表記するもの 例:ホッカイドウ」を使ってみよう。さらにアクセスすると県別や全国一括のデータが出てくる。全国一括はデータが多すぎて練習用に向くとも思えないので、どこかの県のデータをダウンロードしてみる。
深い意味も意図もないが、福島県のデータをダウンロードしてみる。
マウスのポインターがたまたま、そこにいたというだけのことだ。

県名をクリックすると圧縮ファイルのダウンロードの画面になる。適当な場所に保存しよう。
「.zip」は自己解凍ファイルなので、解凍ソフトがなくても解凍できる。
適当な場所に解凍する。

CSV 「.csv」は、comma-separated valuesの略である。いろいろなソフトで開くことができる、カンマ区切りのテキストファイルだ。
データ変換用のデファクト・スタンダード(de facto standard)として昔からよく使われている。
郵便局のデータも、このCSVで作られている。
OpenOfficeがインストールされているパソコンでは、絵のようなアイコンで表示されるだろう。マイクロソフト・オフィスなど他のオフィスソフトが入ったパソコンでは、エクセルなどの拡張子で表示されるかもしれない。
そのまま開いてみる。
OpenOfficeがインストールされたパソコンだったら、Calcという表計算ソフトでファイルが開く。
別のファイルで開くようだったら、ファイルを開くソフトを指定してやってCalcで開けばいい。

確認すると、1行目からデータが入力されている。
このままでは、フィールド名がついていない形となる。
BASEのテーブルにインポートするには、フィールド名がついていたほうが楽なのでここでフィールド名をつけておこう。
郵便局のサイトに戻って、「郵便番号データの説明」を読んでみよう。
------------------------------------------------------
この郵便番号データファイルでは、以下の順に配列しています。
全国地方公共団体コード(JIS X0401、X0402)……… 半角数字
(旧)郵便番号(5桁)……………………………………… 半角数字
郵便番号(7桁)……………………………………… 半角数字
都道府県名 ………… 半角カタカナ(コード順に掲載) (注1)
市区町村名 ………… 半角カタカナ(コード順に掲載) (注1)
町域名 ……………… 半角カタカナ(五十音順に掲載) (注1)
都道府県名 ………… 漢字(コード順に掲載) (注1,2)
市区町村名 ………… 漢字(コード順に掲載) (注1,2)
町域名 ……………… 漢字(五十音順に掲載) (注1,2)
一町域が二以上の郵便番号で表される場合の表示 (注3) (「1」は該当、「0」は該当せず)
小字毎に番地が起番されている町域の表示 (注4) (「1」は該当、「0」は該当せず)
丁目を有する町域の場合の表示 (「1」は該当、「0」は該当せず)
一つの郵便番号で二以上の町域を表す場合の表示 (注5) (「1」は該当、「0」は該当せず)
更新の表示(注6)(「0」は変更なし、「1」は変更あり、「2」廃止(廃止データのみ使用))
変更理由 (「0」は変更なし、「1」市政・区政・町政・分区・政令指定都市施行、「2」住居表示の実施、「3」区画整理、「4」郵便区調整等、「5」訂正、「6」廃止(廃止データのみ使用))
------------------------------------------------------
この説明に沿って、フィールド名を適当につけておいたほうが、インポートした後で使いやすい。

行を挿入してフィールド名を入れた。
さて、BASEにインポートだ。
インポートのやり方もひとつだけではない。
もっと手っ取り早い方法があるかもしれない。
そこは、いろいろ調べてみよう。

新規でBASEを開くと、データベースウィザードから始まる。
今回はダウンロードしてきたデータベースを取り込みたいので、既存のデータベースに接続にチェックを入れる。

CSVは、テキストのデータなので、プルダウンからテキストを選択する。
上の絵はしたの方がちょん切れてしまったが、下から3つめにテキストがある。
テキストを選択したら、「次へ」をクリックする。
テキストファイルとの接続のセットアップの画面になる。
ここで、カンマ区切りファイル(CSV)をチェックして、先ほど保存したCSVの場所を指定する。

フィールドの区切りはタブが見やすいと思う。
区切りは、いろいろなもので区切ることができるので適当に試してみよう。
設定できたら、次へをクリックする。

この後、編集できるようにしてデータベースを保存させる。
わからないことがある時は、ヘルプを読もう。
ヘルプの内容にヘルプが欲しい時が多いかもしれないが。
完了を押すと、保存場所とファイル名を聞いてくる。
適当な場所に、適当なファイル名をつけて保存する。

保存後にデータベースの編集画面が出てくる。
先ほど取り込んだファイルがテーブルとして、取り込まれている。

テーブルを開くと、データが出てくる。
ここに、他のデータもインプットして、データを組み合わせて使ったりすることも可能だ。
テーブルのデータは、最初の頃にやったように自分で入力することも可能だし外部から取り込んでくることも可能だ。
郵便番号のデータベースのように、フィールドの設定がきちんとしていれば、データは完全にインポートされるが、数字ばかりのフィールドに文字が入っていたりすると、インポートできないデータができる場合もある。
疲れたので、本日はここまで。
旅行に便利そうなスーツケースだ。
お盆休みの前に掲載すればいいのだが、今頃になって掲載している。
目に付いたのだ。
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