金正男は生きている 13 - にゃん吉一代記

金正男は生きている 13



※この物語はフィクションです。実在の人物、国家、団体、企業等には何ら関係はございません。

金正男は生きている
金正男は生きている 2
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金正男は生きている 12


Duke Togo

「はい、もしもし。」
澄子は、電話を取った。
「・・・・・・・・・・。」
「十三(じゅうそう)さんに連絡がつかないの?Dukeさんは、どこ?」
「・・・・・・・・・・。」
「そうなの!日本に来たのね。どうしたの珍しい。」
「・・・・・・・・・・。」
「日本の外務省の依頼?日本政府って、そんな物騒な依頼をするわけ?」
「・・・・・・・・・・。」
「中堅・中小企業向け海外対策安全マニュアル?最近は、そんな仕事もしてるのね。」
「・・・・・・・・・・。」

「それで、十三(じゅうそう)さんに、連絡したのね。あの人、携帯はきらいだから持っていないし。私は、今、海外なの。そうそう前に話した、ごるご君と一緒なの。ハネムーン。」
「・・・・・・・・・・。」(せきこむような笑い声)


「冗談よ。冗談。そうそう、ちょうどよかった。あのね、日本の近くの人の暗殺とか狙撃とか頼まれていない?」
「・・・・・・・・・・。」
「そうね、今はライフルで狙撃なんて、あまりないわよね。」
「・・・・・・・・・・。」
「あら、その通りよ、狙われているのは、その人。」
「・・・・・・・・・・。」
「そうよ。今回の依頼は、ごるご君に入ったの。私は、ごるご君のお供。」
「・・・・・・・・・・。」
「今は、彼は奈々さんと一緒に中国にいるわ。」
「・・・・・・・・・・。」
「わけってるわよ。奈々さんと会った時に、それはわかったわ。お屋敷に呼ばれた時は銃を持って行ったけど裏切りそうな人じゃなかったから、武器は置いてきたの。私たちは今はマレーシアよ。」
「・・・・・・・・・・。」
「そう、そんな動きがあるのね。今日は私たちも空港でかなり警戒されていたみたい。」
「・・・・・・・・・・。」
「それが怖かったから、イポーまで来ているの。そうなの、それじゃ、ここなら心配なさそうね。」

澄子の会話の相手はわからない。しかし、親しい人であることは間違いなさそうだ。
叔父の、ゴルゴ十三(じゅうそう)とも知り合いであるらしい。


「ねぇ。Duke。なにかいい方法ないかしら。本人には最終的には日本に逃げてもらおうと思っているのだけど。」
「・・・・・・・・・・。」
「そう、それじゃ、マレーシアで替え玉作戦は難しそうね。一度は、正男(まさお)さんに現れてもらわないとわかってしまうわね。まぁ入口の空港の人たちを見ていると、それは、わかったけど。」
「・・・・・・・・・・。」
「そう、そうなの。マレーシアに来てもらうのはいいけど、その後、どこに隠れてもらうか。・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「大使館?そんな所は無理でしょう。」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「そんな手があるのね。さすが、Dukeさん。」
「・・・・・・・・・・。」
「それじゃ。お願いしておくわ。よろしくね。今度、日本で会ったら、おいしい卵焼き作ってあげるわね。」
「・・・・・・・・・・。」
「十三(じゅうそう)さんは、終電までには家に帰ると思うわ。よろこぶと思うから、寄ってあげてみて。私がいないから、おかまいはできないけど。」
「・・・・・・・・・・。」
「はい、それでは、また・・・・・。」


電話を置いた澄子の顔は、いつものように明るくなっていた。
電話の会話が気になった、ごるご君は澄子に聞いた。
「誰からの電話ですか?」
「東郷さんよ、Duke東郷さん。覚えていない。ごるご君も会ったことがあるのよ。でも、小さかったから覚えていないかしら。」
「あの東郷さんですか?」
「そうよ。時々、十三(じゅうそう)さんに会いにくるの。名前が似ていることから仲良しなのよ。」
「知りませんでした。」

続けて、ごるご君は会話の中で気になったことを聞いた。
「奈々さんは、どんな人なのですか?」
「あの国の、とても優秀な工作員だった人。昔は不可思議な事件のたびに影がちらつくような人だったけど誰にも尻尾はつかませなかった人よ。前は怖い人だったのだけど、すっかりカドが取れていたわね。本気になったら、とても怖い人よ。」
ごるご君は、びっくりした。しかし普通に考えれば、そうであろう。金(きん)さんを少数で守っている人だ。か弱い女性で、できる仕事ではない。


「あの守りの堅いお屋敷と、奈々さんが居るから金(きん)さんも安全だろうと思っていたのだけど、東郷さんの情報によると、あのお屋敷も敵には、知られているみたい。今は泳がされている状態らしいわ。」
「それでは、金(きん)さんは?」
「そうね、明日にでも連絡して、こちらに呼ぶことにしないと危険ね。奈々さんも一緒に来てもらわないと危険だわ。」
「そんな状況なのですか。」
「そうよ、Dukeから連絡があって、本当によかったわ。外務省さまさまかしら。でもね、もし日本に来ることがなくてもDukeは連絡をくれていたと思うわ。敵の動きも察知していたし。ごるご君が、この仕事をしていることも知っていたはずよ。」

「そうですか。」
ごるご君は不思議な気持ちになった。

「それじゃ、気を取り直して作戦会議といきましょう。」
グラスにワインを注ぎながら澄子は言った。





以下、次号。



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