金正男は生きている 4 - にゃん吉一代記

金正男は生きている 4



※この物語はフィクションです。実在の人物、国家、団体、企業等には何ら関係はございません。

金正男は生きている
金正男は生きている 2
金正男は生きている 3


ごるご君と澄子を乗せた飛行機は、定刻に上海に到着した。
「さて、どこに連れて行ってくれるのかしらね。」
澄子は、本当に楽しんでいるようだ、
不安な様子は微塵もない。
「早く現れてくれないかな。」
澄子がつぶやくように言った。
すぐに、澄子のスマホにメールが入った。
「あかりさん、武雄さん、ようこそ。」

メールの到着と同時に、白人の女性が澄子に声をかける。
「武雄さんと一緒に、この飛行機に乗ってください。」
フランス人だろうか。流暢なフランス語だ。
「わかったわ、ありがとう。」
澄子は、チケットを受け取って、中を確認した。
16時初の温州龍湾国際空港行のチケットだ。
「こんなことだろうと思ったわ。この空港には日本からでも直行便があったけど今はなくなったかもしれないわ。でも乗り継ぎがあって、ちょうどよかった。」
温州龍湾国際空港の地図も入っている。印のついたところまで迎えの車を回すと書いてある。
「出発まで2時間以上あるわね。先に用事を済ませてくるわね。武雄さんは、食事でもしていて。出発までには帰ってくるから。」
そう言って澄子は小走りに空港を出て行った。
残された、ごるご君は食事を取ることにした。
空港のファーストクラスラウンジに入った。そして、今朝作った、おにぎりを食べ始めた。
ファーストクラスラウンジは、食べ物も飲み物も提供される。
ごるご君が、おにぎりを食べていると客室のお姉さんが、お茶を持ってきてくれた。
「ありがとう。」
おにぎりを食べ終わった、ごるご君はロビーに出た。
暇なので、コーヒーを飲むことにした。
空港には、コーヒーショップがいくつかある。
どこに行くのがいいか少し迷った。
ファミリーマートやバーガーキングがある。スターバックスもある。ケンタッキーフライドチキンもあるが国際空港のわりに飲食店は多い印象ではない。和普珈琲という店がある。ここで、1時間ほど時間をつぶそう。ごるご君は和普珈琲に入った。コーヒーを注文した。タブレットを取り出して、温州について調べることにした。なかなかの観光地のようだ。しかし観光に行くわけではない。
30分ほどたった頃に澄子からメールが入った。「どこにいるの?」すぐに、返信した。「和普珈琲です。」少し間があって澄子が和普珈琲にやってきた。「おまたせ、武雄さん。」澄子は言って向かいの席についた。「私にもコーヒーをください。」澄子が店員に言った。「かしこまりました。」すぐにコーヒーが運ばれてきた。店員はごるご君に「おかわりはいかがですか?」と聞いた。「それでは、お願いします。」ごるご君のコーヒーカップに2杯目のコーヒーがいれられた。
澄子は、コーヒーを飲みながら雑誌を読んでいる。ごるご君はタブレットを眺めている。
時計を見ると、15時40分だ。
「そろそろ行きますか、武雄さん。」澄子はレシートを持ってレジに向かった。
タブレットをバッグにしまったごるご君は、澄子に続いて店を出た。

搭乗手続きは、すぐに終わった。
国内線の飛行機だ。ファーストクラスはない。
少し狭い席に澄子と並んで座った。
「こんなシートもいいわね。武雄さん。」
澄子は狭いシートを気にすることもないようだった。
「上海蟹は食べられなかったわね。」残念そうに澄子が言った。
「帰りに食べましょう。」ごるご君が言った。
「そうね、武雄さん。」
澄子は、あかりの目で、ごるご君」を見つめた。
温州龍湾国際空港までは、1時間ほどのフライトだ。
すぐに飛行機は着陸した。
ほとんど揺れを感じることもないフライトだった。

到着ロビーの手荷物受取の場所。
澄子もごるご君も手荷物は預けていない。
「ここで少し待って。」澄子が言う。
5分ぐらいたった頃、「そろそろ、いいかしら。」
澄子は出口に向かう。
到着ロビーに出たとたんに、若い男が澄子に近づく。
そして、キャリーバックを澄子に渡した。
「武雄さん、このキャリーバックをお願い。」
澄子に言われたごるご君は、キャリーバックを持って空港を出た。

地図に書かれた印の所には、黒いキャデラックが止まっている。
「お迎えのようね。」澄子はキャデラックに向かってまっすぐに歩く。
二人がキャデラックの横に来る前に、助手席から若い女性が出てきた。
「お待ちしてました。ようこそごるご君。」
女性は、キャデラックの後ろのドアを開けた。
「ありがとう。」澄子が先にキャデラックに乗る。
「お荷物は、トランクに入れられますか?」
女性の問いかけに澄子は、「この車は広いから持ったままで大丈夫よ。」と、答えた。
キャリーバックを先に乗せて、ごるご君もキャデラックに乗った。

「それでは出発します。」
ごるご君が乗ったリアシートを閉めて、女性は助手席に座った。
きれいな人だった。アジア系だが、日本人のようにも見える。
流暢な英語を話しているが、欧米の人ではない。
運転しているのは、初老の中国人のようだ。

「お疲れではないですか?」
助手席の女性が尋ねた。
「いえ、楽しい旅をさせていただきました。」
澄子が答える。
「30分ぐらいで到着します。外の風景も楽しんでください。」
女性の言葉に、澄子は、「お気遣いありがとう。」と答えた。
キャデラックは、揺れを感じさせることもなく進んでいく。
まもなく、大きな屋敷にキャデラックは到着した。


以下、次号。







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