にゃん吉一代記

金正男は生きている 6

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※この物語はフィクションです。実在の人物、国家、団体、企業等には何ら関係はございません。

金正男は生きている
金正男は生きている 2
金正男は生きている 3
金正男は生きている 4
金正男は生きている 5


恰幅のいい男は、立ちあがった。
身長も高い。
ごるご君と澄子の席は男とテーブルをはさんだ向かいに用意されている。
男の横に、ごるご君たちを案内してきた奈々が立った。
「遠いところまで、ありがとう。ごるご君。私は、金(きん)正男(まさお)です。」と、名のってごるご君と澄子に名刺を差し出した。
ごるご君も名刺を出した。
奈々は、ごるご君の上着に視線を向けた。しかし何も言わなかった。
澄子は、金に「火野澄子です。名刺は持っていないので、ごめんなさい。」と言った。
最初に金がフランス語で話し始めたので、現在はフランス語で会話している。奈々も多くの国の言葉を理解しているようだ。
「お座りください。」
金に促されて、4人は席に着いた。テーブルには料理が並んでいる。
「ご用件は、どのようなことでしょう。」
せっかちなごるご君は、早速仕事の話を切り出す。
「まあ、ゆっくり食事でもしながら話しましょう。」
金はごるご君に、奈々は澄子のグラスにワインをついだ。
ごるご君も金に、澄子も奈々のグラスにワインを注いだ。

「どうぞ、お食べください。」
奈々は、料理を小分けして、それぞれの前に出してくれる。

「実は、私は命を狙われています。」
金が口を開いた。
「あなたの命を狙う人物を狙撃するということでしょうか。」
ごるご君がたずねた。
「相手を狙撃しなくてもいいのですが、私は私と私の家族を守ってほしい。」
金の言葉に、「自分は不器用なただのスナイパーですから。」と、ごるご君は難色をしめす。これまで黙って聞いていた澄子が口を開いた。
「相手が、あなたの命を狙わないようになればいいのですね。」
「そうです。できることなら安心して暮らしたい。」
「あなたの命を狙う人について、もう少し詳しく教えてください。」
澄子は、この依頼に興味津々なようだ。
「まだ、依頼を受けると決定したわけではありませんよ。」
ごるご君が釘をさそうとするが、「まあ、お話を聞きましょう。」と、澄子にいなされた。


以下、次号。





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